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2016.05.02

設問文への配慮が、回答のしやすさを左右する

設問タイプに応じて、設問文に工夫を施すことは、モニターの回答のしやすさにも影響します。

「図1」は、所持しているタブレット端末の機種を聞く設問です。

設問タイプとしては、「シングルアンサー形式」「マルチアンサー形式」どちらでも成り立ちます。
しかしながら、この設問のあとに、あてはまる機種に対する利用頻度や利用目的などを聞く場合は、「シングルアンサー形式」にすることは必須です。
そこで、タブレット端末を複数台所有している場合でも、一つの選択肢に絞って回答させるテクニックが必要となります。

そこで、設問タイプは「シングルアンサー形式」とし、選択肢のなかから1つだけを選ぶように設計します。

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設問文は、「あなたがお持ちのタブレット端末をお選びください」と記載されています。
これだと、タブレット端末を複数台持っている人は、どの端末について回答すればいいか判断つきません。

そこで「図2」のとおり、複数台数を所持している方向けに、説明文に記載を加えてみます。
「メインで使用されている」と追加することで、複数台所持しているモニターも、何を解答すればいいかイメージがわきやすくなりました。

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違う例もご紹介します。こちらも、回答したものに関する設問が続くアンケートです。

「図3」は、化粧水の購入場所を聞く「シングルアンサー形式」の設問です。

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化粧水はさまざまな場所で売られており、人によっては購入場所が定まっていないことも考えられます。
そういった人にとって、今のままでは回答が困難です。

そこで、「直近での購入場所」や「最もよく購入する場所」などのように、聞きたいことを1つだけ絞って回答できるように文言を追加します。

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<まとめ>

設問文に配慮することは、回答のしやすさにもつながります。
「シングルアンサー形式」の場合は“特定の一つ”だけ、「マルチアンサー形式」の場合は“あてはまるもの全て”を回答してもらえるように、設問文を工夫しましょう。