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インターネット調査の実施方法|
注意点と費用の相場についても解説

30 August.2022 / スクリーニング調査

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従来の紙を使ったアンケート調査に比べ、インターネット調査は短期間で多くのデータを集めやすいことから、マーケティングや商品開発など様々な場面で活用されています。

ここでは、インターネット調査の特徴や活用例を紹介するとともに、実施方法と注意点、費用についてわかりやすく解説します。

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インターネット調査(Webアンケート調査)とは

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インターネット調査とは、インターネットを介して調査票の配信から回収までを行うリサーチ方法のことです。調査対象者に向けてアンケート入力用のURLをお知らせし、回答者は指定されたURLにアクセスして回答内容を入力するという手順で進めます。

インターネット調査は大きく分けて「クローズ型」と「オープン型」の2つに分類されます。クローズ型は調査会社が保有するモニタや自社の顧客リストを利用するなど、あらかじめ調査対象者の範囲を決めて実施する非公開型の調査です。オープン型は自社サイトやWeb上で回答者を募り、不特定多数から回答を集める公開型の調査方法です。

調査対象者の属性や特性を絞り込みたい場合はクローズ型、調査対象者を限定せずに広く回答を集めたい場合はオープン型というように、調査目的によって適している手法を選びます。

インターネット調査の特徴

現在は性別や世代、居住地などを問わずインターネットが普及しているため、幅広い層を対象にインターネット調査を実施することが可能になっています。これにともない、かつて懸念されていた回答者の属性・リテラシーの偏りが軽減され、データの有効性や信頼性における評価も高まっています。昨今は、より手軽に実施できる調査方法として、様々な場面でインターネット調査が活用されるようになりました。

紙を用いたアンケート調査と比較して、インターネット調査には次のような特徴があります。

  • 広範囲の調査対象者に向けて一斉に調査票を配信でき、短期間で大量のデータを回収することができる
  • 紙代・印刷代・郵送代、調査員のコストなどを削減できるため、費用を抑えて実施することができる
  • スクリーニング調査(本調査の対象者を絞り込むための事前調査)を実施しやすく、適切な対象者に向けて本調査を実施することができる
  • 質問項目に画像や動画、Webサイトなどを表示させたり、回答者が撮影した画像を貼り付けてもらったりすることもできる

インターネット調査の活用例

インターネット調査は、様々な用途で活用されています。以下に代表的なインターネット調査の例を紹介します。

  • 市場調査(市場動向・ニーズ・トレンドなど)
  • 競合調査
  • ブランド認知度調査・ブランドイメージ調査
  • コンセプト調査
  • ネーミング・パッケージデザイン調査
  • 価格受容性調査
  • 顧客満足度調査
  • 従業員満足度調査
  • 広告の効果測定

インターネット調査の実施方法

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インターネット調査の実施方法を4つのステップに分けて見ていきましょう。

1.調査企画・設計

自社が抱えている課題と調査の目的を明確にした上で、調査内容を具体化する調査企画・設計がはじめの一歩です。以下の事項を決めます。

調査の目的 ・何を明らかにするための調査か

例)
  • ○○についてのニーズと利用実態を明らかにする
調査結果の用途 ・調査で得られた結果を何に活用するのか

例)
  • A商品の開発において重点を置く機能を決める
  • A商品の広告施策を決める
調査対象者 ・対象とする属性(年齢・性別・居住地など)
・興味関心や利用経験など特定の条件

例)
  • 全国の20~50代男女 ※利用経験などの条件は含まない
サンプルサイズ ・どれくらいのサンプルサイズが必要か

例)
  • 4,000サンプル(各世代1,000サンプル)
設問内容 ・どのような設問をすれば必要なデータを得られるのか

例)
  • 利用実態について
  • 購入時に重視することについて
調査スケジュール ・準備~実施・回収~集計・分析までのスケジュールをどうするか

例)
  • 準備(1週間)~実施・回収(1週間)~集計・分析(1週間)
    ※合計3週間で完了

2.調査票作成

調査企画・設計内容に沿って、調査票を作成します。調査票を作るときのポイントは、回答者が正確に答えやすい設問文・選択肢とすることです。以下のチェックポイントを参考にしてください。

<設問文のチェックポイント>

  • 専門用語・略語は避けて平易な言葉を使っているか
  • 主語が入っているか
  • 回答者によって解釈が異なるような表現になっていないか
  • 回答を誘導するような設問文になっていないか
  • 1つの設問文で複数のことを聞いていないか

<選択肢のチェックポイント>

  • 選択肢に抜け漏れ・重複がないか
  • 回答者によって解釈が異なる選択肢になっていないか
  • 多くの回答者が「ぴったり当てはまる」と思える選択肢の構成となっているか
  • 選択肢の順番に違和感はないか(金額の選択肢は少額→高額の順にする など)

3.テスト・実査

調査票が完成したら、本番の調査の前にテストを行うことをおすすめします。テストでは周囲の人などに回答者になってもらい、設問文にわかりにくい点がないか、選択肢に矛盾がないかなどを確認します。調査票の作成者本人は不備に気づきにくいものなので、このステップを入れることで調査票の精度を高めることができます。

4.集計・分析・レポート

回答データを集計し、次のアクションに活かせるように分析・レポートします。集計方法の基本は、単純集計とクロス集計の2種類です。

●単純集計

単純集計とは、設問ごとに回答者の人数や割合、平均値などを出す方法です。GT表(Grand Total)とも呼ばれます。調査結果の全体的な傾向をつかむため、はじめにこの単純集計を出します。

●クロス集計

クロス集計とは、2つ以上の設問や属性を掛け合わせて数値を出す集計方法のことです。

たとえば、単純集計では「Aの利用経験がある(50%)」という結果がわかり、ここに性別の項目をクロスすると「Aの利用経験がある(女性60%、男性40%)」というように、より詳細なデータを見ることができます。

また、「全体満足度(75%)のうち、機能について満足している人(40%)、価格について満足している人(65%)」など、設問の掛け合わせによって様々な角度からデータを分析することが可能です。

インターネット調査を実施する際の注意点

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インターネット調査では、次の点に注意する必要があります。

調査対象者はインターネット利用者に限定される

インターネット調査はインターネットを利用している人に限定されるため、ネット利用率が低い層のデータ収集には向いていません。

現在は幅広い年代でインターネットを利用する人が増えているため調査対象者の範囲は広がっていますが、利用率が低い層への調査を実施したいときは注意が必要です。この場合は、郵送調査や電話調査など他の調査方法と組み合わせるなどの対策をとりましょう。

マルチデバイスへの対応

現在はスマートフォンが各世代に浸透しているため、インターネット調査においてもスマートフォンから回答する人が多くなっています。回答率を高める上では、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなどマルチデバイスへの対応が望ましいといえます。

また、スマートフォンは画面が小さいため、誤操作が起きにくいUI(ユーザーインターフェース)となっているかを確認しておくとよいでしょう。

インターネット調査にかかる費用

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インターネット調査の費用は、調査会社への外注型と自社で実施するセルフ型で大きく異なります。それぞれの費用の目安を以下にまとめました。

外注型

外注型は、設問数とサンプルサイズで段階的に費用が変わる料金体系が多くなっています。

設問数10問×サンプルサイズ100人の場合、8万円程度からが基本料金の相場です。ただし、基本料金に含まれるものは各社で異なり、調査票の設計やスクリーニング調査、集計・分析は別途オプション費用が発生する場合が多いため、トータル金額を事前に確認しておく必要があります。

セルフ型

セルフ型は、サービス提供会社が保有するモニタを活用でき、調査票の作成〜配信・回収〜集計・分析は自社で行うというものです。設問数×サンプルサイズの組み合わせで費用が決まる料金体系が多く採用されています。設問数10問×サンプルサイズ100人の場合、5万円程度からが相場です。

なお、セルフ型ネットリサーチ「Fastask」は、「調査票の内容が適切かどうか不安」という声に応えて、リサーチの専門家による調査票チェックのサービスを提供しています。費用感とあわせて、こうしたサービス内容もチェックしておくことをおすすめします。

インターネット調査はより手軽なものに

インターネット利用者の範囲が広がっている現在、インターネット調査は信頼性の高いリサーチ方法として定着しつつあります。昨今はセルフ型ネットリサーチのサービスも提供され、より手軽に様々な調査を行えるようになっています。マーケティングや商品開発における意思決定の精度を高めるためにも、ぜひ有効活用しましょう。

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