Webアンケートの作成方法|
基本手順と回答率を上げる6つのポイント
マーケティング調査の重要性が高まる昨今、Webアンケートを自社で運用する企業が増えています。
今回は、Webアンケートの作成方法や基本手順について解説します。回答率を高めるポイントも紹介していますので、作成時の参考にしてください。
Webアンケートを自社で作成する方法
Webアンケートは調査会社などに委託することができますが、自社でスピーディかつ低コストで作成・実施できるWebアンケートシステムの活用もおすすめです。
Webアンケートの作成方法について見ていく前に、まずはWebアンケートシステムの機能やメリットを確認しておきましょう。
Webアンケートシステムでできること
Webアンケートシステムとは、インターネット上でアンケートの作成・配信などが行えるシステムのことです。具体的には以下のような機能が備わっており、Webアンケートのスムーズな運用を実現できます。
- 設問や回答形式の設定
- 設問の分岐設定
- デザインのカスタマイズ(背景色や文字の大きさなど)
- 回答データのエクスポート(CSVファイルなど)
- アンケートの配信・回収
- 回答のリアルタイム集計
- マルチデバイス対応
- 外部システム連携(SFAやCRMなど)
搭載されている機能はシステムによって異なりますが、誰でも簡単にWebアンケートを作成できるため、様々なマーケティング調査で活用が進んでいます。
Webアンケートシステムを利用するメリット
Webアンケートシステムではアンケート運用を自社でスピーディに完結できるため、従来の紙・郵送によるアンケートや外部業者に委託する運用方法と比べてマンパワーやコストを削減できます。
また、回収した回答は即時データ化されるため、CSVなどでダウンロード後すぐに集計・分析を始められます。自動集計機能が備わっているシステムであれば、回答状況をリアルタイムに把握することも可能です。スムーズな集計・分析は、速やかな施策改善や意思決定につながります。
回答者がPCやスマートフォンなどで気軽に回答できる点も大きなメリットです。使い慣れたデバイスで時間・場所を選ばずに回答できるため、回答率の向上が期待できます。
Webアンケートの作り方と基本手順
それでは、Webアンケートの作成方法を見ていきましょう。ここでは4つのステップに沿って説明します。
アンケートの項目・構成を決める
まず、アンケートの目的に沿って全体の構成を決めます。具体的には以下の項目について検討し、何を・どのように・どの順番で聞くのかを明確にしておきましょう。
- 質問項目
- 設問の順番
- 設問ごとの回答形式
質問文・回答形式を設定する
次に、アンケートの構成に沿ってアンケートフォーム(調査票)を作成します。
Webアンケートシステムには様々なテンプレートが用意されており、必要なパーツを選択・追加し、質問文や選択肢などを入力するだけで簡単にアンケートを作成できます。
例えば、回答形式のテンプレートには以下のものがあります。
- ラジオボタン(選択肢から一つだけ選ぶ)
- チェックボックス(選択肢であてはまるものをすべて選ぶ)
- スケール(満足度や好意度などを段階で評価する)
- マトリクス(表形式でまとめられた項目・選択肢から選ぶ)
- テキストボックス(意見や感想を自由に記入する)
アンケートを公開・配信する
アンケートが完成したらプレビュー画面で確認し、問題なければ公開・配信の設定をします。配信方法はシステムによって異なりますが、以下のような方法があります。
- アンケートの公開用URLをメールなどで配布する
- システムから直接WebサイトやSNSに公開する
- 提供会社が保有するモニターから対象者を抽出・配信する
回答データを集計・分析する
回答データはWebアンケートシステムに自動的に回収・保存され、集計をサポートする機能で単純集計やクロス集計などを行うことができます。回答データをエクスポートし、様々な分析を施すことも可能です。
Webアンケートの回答率を上げる6つのポイント
Webアンケートは6つのポイントを意識することで回答率の向上が期待できます。
一つずつ見ていきましょう。
目的・所要時間を明記する
対象者の回答意欲を高めるためには、アンケートの冒頭で目的や所要時間を明記することが有効です。何のための調査で、回答にどれくらいの手間がかかるのかを事前に伝えておけば、「それなら協力しよう」「3分で終わるなら回答してみよう」などモチベーションの向上につながります。
個人情報の取得は最小限に
氏名・年齢・住所など、個人情報の記載を求められるアンケートに不安を覚える人は少なくありません。安心して回答してもらうためにも、個人情報の取得は最小限にとどめましょう。また、個人情報の取り扱いについて明記したプライバシーポリシーを記載することも重要です。
設問数はなるべく少なく
一般的に、設問数が少ないアンケートのほうが回答率が高い傾向があります。Webアンケートは回答者の負担が少ないとはいえ、設問数が多いと面倒に思われて途中離脱されることがあるため、重要でない設問はできる限り省きましょう。
スムーズに回答できる設問順にする
回答者の負担を軽減するには、設問の順番にも配慮することが大切です。例えば、時系列が行ったり来たりするアンケートは回答者の思考を混乱させてしまうため、「過去→現在→未来」の順に聞くようにします。また、シンプルで答えやすい質問から先に聞くことも回答率アップにつながります。
質問文は端的にわかりやすく
質問文が冗長でわかりづらいと回答を始めるまでに時間がかかり、回答者にストレスを与えてしまいます。また、Webアンケートはスマートフォンで回答する人も多いため、小さな画面でも読みやすいか配慮する必要があります。回りくどい言い回しや専門用語は避け、端的でわかりやすい質問文を心がけましょう。
インセンティブを用意する
回答の謝礼として特典やプレゼントなどのインセンティブを用意しておくと、回答者のモチベーション向上につながります。特に、回答に時間がかかるアンケートなど回答率の低下が懸念される場合は、負担に見合うインセンティブを提示することが効果的です。
Webアンケートを効率的に運用しよう
Webアンケートを自社で効率的に運用したい場合は、アンケートの作成から配信・回収・集計まで一元管理できるWebアンケートシステムが便利です。テンプレートが充実している上、簡単に操作できるものが多いため、誰でも簡単に作成・実施することができます。
ここで紹介した作成方法や回答率アップのポイントを参考に、自社でWebアンケートを運用してみましょう。