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2016.03.08

マトリクス形式は、表上と表左の項目に留意せよ

マトリクスは 、同じ質問を表形式で一度にまとめて聞くことができる、便利な設問形式です。
今回は、そのマトリクス形式のアンケート設計時に関する留意点を解説します。
モニターの回答のしやすさにもつながる内容です。

「図1」は、イメージから想定する果物を聞く、マトリクス形式の設問です。

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図1は、「イメージ」を元に、「果物の種類」を答える設問になっていますが、実はモニターとしては「果物の種類から、イメージ」を聞かれたほうがスムーズに回答しやすいです。 なぜなら、“イメージ”よりも、“対象となるもの(今回は果物)”を想定するほうが容易だからです。

そこで、「果物の種類」から想定する「イメージ」を聞く設問に変更するために、表上と表左の項目を入れ替えます。

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また、「あてはまるものはない」の選択肢は、イメージ側(今回は表上側)に置くべきですので、表上に移動します

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※「あてはまるものはない」には、排他の設定も必要です。
さらに、設問文も適したものに変更します。

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「果物の種類」から、「イメージ」を選択する設問に変更できました。

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<まとめ>

マトリクス形式の設問は、表上と表左 それぞれに項目や選択肢を設定する必要があります。 モニターの回答しやすさに留意して設計することで、回答のブレを防ぎ、適正な結果を得ることにつながります。