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株式会社キタムラ様

調査あたりのコストは数十分の一。溜まるデータは数十倍。
―株式会社キタムラがFastaskで実現したマーケティング調査の現場改革

株式会社キタムラは、全国にグループ全体で924店舗(2025年7月取材時点)を展開するフォトライフ企業です。カメラの販売だけでなく、写真スタジオの運営や証明写真の撮影、デジタル機器の修理サービスなど、幅広い事業を手がけています。同社は「人生の節目に寄り添う写真」を大切にし、リアル店舗での体験価値を重視してきました。

しかし、これまでは施策の効果を数字で正確に把握する方法が限られており、マス広告や販促活動の効果検証も経験に頼ることが多かったのです。そのため、定期的なリサーチの必要性が高まる中、セルフ型アンケートツール「Fastask」の導入を決めました。

今回は、導入の背景や活用方法、導入後の効果、そして今後の展望について、統合マーケティング本部 マーケティング部 デジタルマーケティンググループの阿部慶二郎様にお話を伺いました。

株式会社キタムラ
/ 統合マーケティング本部 マーケティング部
デジタルマーケティンググループ
/ 阿部 慶二郎 様

・導入前の課題
専門性の高い店舗を全国に展開していたものの、広告や販促施策の成果を定量的に把握する手段が乏しかった。
特にTVCMやラジオといったメディア施策では、顧客行動にどのような影響を与えたかを数値で捉えるのが難しく、経験や勘を頼りに判断する場面が少なくなかった。
過去に活用していた大手調査会社による定点調査は、1回あたり数百万円と高額で、年間では1,000万円規模に達することもあった。
設問に大きな変更がなくてもその都度設計費用が発生し、意思決定のスピードを大きく損なっていた。
・Fastaskを選んだ理由
社内のグループ会社同士のマーケターによる情報共有のなかで、セルフ型調査ツールの存在を知ったのが導入のきっかけになった。
設問の作成や分岐設定が直感的に行え、誰でもすぐに使いこなせるほど操作性が高かった。
初期導入にかかるコストや手続きの煩雑さが不要で、試してみたいと思ったそのときから実行できるスピード感と手軽さが魅力だった。
・導入後の効果
導入後は調査回数が飛躍的に増加したにもかかわらず、1回あたりの調査コストは以前の数十分の一以下に抑えることができた。
数万円単位で手軽に仮説検証が可能になり、得られた定量データによって検討段階の施策の効果にも自信が持てるようになった。
現場(売場)との連携も進み、Fastaskで得た定量データを「共通言語」として施策に反映する仕組みが生まれた。

“写真で人生を豊かに”
―全国924店舗を展開するキタムラ、
そのマーケティング部門が
描く顧客起点のアプローチ

――御社の事業と阿部様の担当業務について教えてください。

阿部:
株式会社キタムラは、“「思い出」「きずな」「感動」をつくる。”というミッションのもと、全国に924店舗を展開しています。主なサービスは、カメラの販売や証明写真の撮影に加えて、人生の大切な節目を記録する「記念写真」や、こども写真館「スタジオマリオ」での記念撮影など、多岐にわたります。このように、キタムラは人々の写真に関わる暮らしを支え、幅広いサービスを提供している「フォトライフカンパニー」です。また、カメラのリユースや証明写真、モバイル端末の販売などの分野にも取り組むことで、多角的な事業も展開しています。

私は3年半ほど前に入社し今は統合マーケティング本部で、デジタルマーケティングやコンテンツマーケティング、テレビCMをはじめとした店舗の販促施策から定点調査、新しいサービスのコンセプト検証などを事業横断的に担当しています。現場で得られる一次情報と、データに基づく定量的な裏付けをどのように組み合わせるかが重要であり、スピードと精度の両立が求められるポジションです。

特にここ数年は、お客さまのニーズが大きく変化しており、カメラの専門店としてそれに素早く対応できるマーケティング体制を築くことが大きな課題となっています。入社してみて感じたのがキタムラは「カメラ愛」が強い人がほんとうに多い点です。私は現場との距離を縮めながら、この突き抜けた強みをどうやったら消費者に伝えられるのか、広告や販促施策の設計・効果検証を行い、店舗ビジネスを支える裏方として日々活動しています。

従来型の調査では
スピードもコストも限界に、
定点調査における運用課題が浮き彫りに

――Fastaskを導入いただく前の課題について教えてください。

阿部:
以前は、TVCMやラジオなどのマス広告を実施した後、その効果を正確に判断する手段がほとんどありませんでした。そのため、どうしても経験や勘に頼ることが多かったのです。外部の大手調査会社に依頼してブランド認知などの定期的な調査を行っていた時期もありましたが、1回あたり数百万円、年間では1,000万円以上かかることもありました。さらに、設問内容はほとんど変わらないにもかかわらず、毎回高額な費用が発生します。しかも、提案された調査票のフィードバックにも時間がかかり、ほとんど自社で設計しているのと変わりませんでした。納品まで1カ月以上かかることもあり、スピード感にも欠けていたように思います。

こうした状況を受けて、私はファネルごとの細かな調査データを現場で活用し、本当に必要な部分にマーケティング費用を投じるべきだと考えるようになりました。また、「顧客の本当の姿」(顧客の購買行動やニーズなどの数値データ)をできるだけ定量的に店舗へ伝える必要性を感じていました。調査の目的や費用対効果の面でも、従来の方法には限界があると考え、「もっと現場やマーケティング部門が柔軟に、すぐに対応できる方法はないだろうか」と模索していたのです。

現場は長年の経験からくる鋭い感覚や、そこから導き出される仮説を持っています。しかし、数字による裏付けがないまま施策を進めることにはリスクがあると感じました。だからこそ、もっと気軽に仮説を立てて検証できる環境が必要だと強く思うようになりました。

誰でもすぐに調査を回せるマーケティングの武器としてFastaskを導入

――Fastaskの導入をご検討いただいた理由やきっかけについて教えてください。

阿部:
Fastaskを知ったのは、グループ会社のマーケターとの何気ない会話がきっかけでした。「セルフ型の調査ツールがあるよ」と紹介されて、まずは試してみようと。使ってみたところ操作性が直感的で、設問設計から対象者抽出・集計・グラフ化まで一通り自分で完結できました。驚いたのは、そのスピード感と自由度です。

顧客ターゲットの絞り込みやスクリーニング設問も柔軟に設定できて、現場ニーズに応える設計が簡単にできました。さらに、1回あたりのコストが従来と比べて圧倒的に安く、調査単価を数十分の一に圧縮できる点も魅力的でした。これなら心理的にも始めやすいし、部内に「まずやってみよう」という声かけもしやすいと思いました。従来のように「調査を実施するには予算と稟議が必要」という気負いがなくなり、得られた調査結果を即時社内展開し、次のアクションにつなげるテンポが生まれたのは大きな変化です。

販促施策の事前検証から定点観測まで、Fastaskが支えるデータ起点の現場連携体制

――Fastaskの活用方法について教えてください。

阿部:
Fastaskは、今やマーケティング施策のさまざまな仮説検証の場面で使うようになりました。最初のころはカメラをどこで購入したのか、各購入チャネルに求めるものや印象など、カメラの購買に関連するカスタマージャーニーを可視化する目的で使用しました。また、非常にクイックにデータを取得できるため、施策の提案段階における根拠データとして活用させていただいております。

さらに、営業企画部と連携しながら、部署を横断して調査結果を共有する機会も増えました。以前は数値的な根拠のないフィードバックになりがちでしたが、今では「数字の結果からこう動こう」という「数字に基づく会話」ができるようになりました。費用感が高いマス広告から、リスクが高い販促施策も事前に確度をグッとあげられるようになり、明確な根拠持って施策を実施する文化が根付きつつあります。

店舗ごとの違いに寄り添い、顧客起点でのマーケティング精度が着実に向上

――Fastask導入後の効果について教えてください。

阿部:
以前は全国一律で同じような販促を展開していたところに、Fastaskを使うようになってからは、エリアごとの市場の違いが数字で見えるようになりました。それによって、「この地域ではこういった訴求が合っている」とか、「この施策は都心部より地方で効果が高い」といった判断が、感覚ではなく実数ベースでできるようになったんです。

店舗側とも手をとりながら、現場の感覚とデータをミックスしてマーケティングを推進できるようになりました。顧客の声をもとにした仮説がたくさん生まれるようになり、施策の幅と質の両方が高まっています。その結果、仮説をデータで裏付けてから施策に反映できるため、マーケティングの取り組みにも自信を持てるようになってきました。

これまでのように「なんとなくうまくいった」「手応えが感じられない」といった曖昧な感覚や個人の判断に頼るのではなく、はっきりとした結果を見ながら次の行動につなげられる点が良いと感じています。

「試して、広げて、根付かせる」
現場視点でのマーケティング支援を可能にするツールとしてご活用いただく

――今後の展望について教えてください。

阿部:
Fastaskの導入で特に良かった点は、「まず自分で小さな調査を試せること」でした。最初はお試しで小規模な調査を実施しましたが、すぐに結果が得られ、役立つヒントも見つけやすかったため、他のメンバーにも気軽に勧めることができました。

現在では、マーケティング部門だけでなく、他の部署でも「これなら使えそうだ」と関心が広がっています。実際に導入する部署も出てきました。このように、各担当者が自分で動ける力が育ってきたと感じています。調査のハードルが下がったことで、社内の情報がよりスムーズに循環するようになりました。さらに、部門をまたいだ活用事例も増えており、「Fastask=誰でも使える共通ツール」として定着しつつあります。1回の調査で、すぐに仮説を具体的に立てられるスピード感は、これまでの調査にはなかったものです。また、定点調査でも季節や外部の影響を取り入れやすくなり、社内レポートも以前より見やすくなりました。

今私たちが目指しているのは「感覚だけではなく数字で話す」ことが当たり前になる組織です。今までは施策に対して「まずはやってみよう」という気風が強かったように思います。しかし今後は、「まず調査をやってみよう」という形に変えてもいいと感じています。今はユーザーが色々なチャネルを見て判断する時代です。だからこそ事前に調査を行い、ユーザーがどのチャネルをどのように選ぶのか、仮説を立てられるようにしたほうが、販促やマーケティングの結果も良くなっていくのではないかと考えています。その意味からも「Fastask」は力強い味方になってくれています。

株式会社キタムラ様
社名 株式会社キタムラ様
事業内容 カメラの販売・修理、写真プリント、証明写真、フォトブック作成、スタジオマリオでの写真撮影、中古カメラの販売・買い取り(リユース事業)、そしてApple製品の修理サービスなど、「フォトライフカンパニー」を掲げ幅広い事業を展開。近年は「VHSの2025年問題」を解決すべくVHSをDVDへダビングするサービスも提供している。
設立 1943年(昭和18年)5月
従業員数 グループ全体 6,333名
※2025年3月末現在

  ※ ページ上の内容は公開時点の情報です。

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